修復中の《自由》(部分) 撮影:木奥惠三(2025年6月)、 横断幕(部分)©︎真田将太朗
Art direction and design: SPREAD (@spread_tokyo)
上野駅と猪熊弦一郎の《自由》
2026年3月1日(日)-6月28日(日)
休館日:月曜日(5月4日は開館)、5月7日(木)
JR東日本上野駅の中央改札には、猪熊弦一郎の大壁画《自由》が掲げられています。1951年、戦後の混乱期に描かれたこの壁画は、東京の「北の玄関口」と呼ばれる上野駅の象徴的な存在となり、70年以上に渡って行き交う人々を見守ってきました。
物資不足で適した材料が調達できなかった制作当時の事情と、駅という開かれた環境によって、この壁画は傷みやすく、これまで三度修復が施され、存続が図られてきました。2025年5月に始まった三度目の修復では、壁画前に設置された「『自由』を修復しています」という横断幕が意味深長とSNSで話題になり、壁画自体も注目されました。
《自由》の修復を含め、現在リニューアル工事が進行するJR上野駅グランドコンコースでは、クリエイティブユニットSPREADが《自由》から採集した色彩を現代的にアレンジした色の組み合わせ「フリーダムカラー」を、駅構内の看板や施設の内装デザインに用いることで駅全体の調和を図る計画も進んでいます。
本展では、上野駅の壁画《自由》に焦点を当て、その成り立ちから現在までをご紹介します。《自由》というタイトル、「絵画は独占するものでなくより多くの人々を喜ばせ、みちびくもの、多くの人々のためになるべきもの」という猪熊の言葉、それぞれに込められた画家の思いを再考する機会となれば幸いです。
| 開館時間 |
10:00-18:00(入館は17:30まで) |
|---|---|
| 主催 |
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁 |
| 協力 |
東日本旅客鉄道株式会社、SPREAD、有限会社修復研究所二十一 |
| 料金 |
一般1,500円(団体割引1,200円、市民割900円)、大学生1,000円(団体割引800円、市民割600円)、高校生以下または18歳未満・丸亀市内に在住の65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料 ※一般および大学生チケットは、「JRE MALLチケット」(https://event.jreast.co.jp/shop/detail/a106)にて特別価格(団体割引料金)でお求めいただけます。さらにJRE MALLチケットでご入館された方に、ミュージアムショップのポストカードを1枚プレゼントします。 |
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令和7年度日本博2.0事業(委託型) |
1. 猪熊弦一郎 《自由》 1951年 撮影:木奥惠三(2025年2月)
2. 《自由》修復中のJR上野駅グランドコンコース 撮影:木奥惠三(2025年6月)
3. 真田将太朗氏によるX投稿 ⓒ真田将太朗
4. 猪熊弦一郎 《自由》原画 1951年 ⓒ公益財団法人ミモカ美術振興財団
5. 猪熊弦一郎 《自由》下絵 1951年 ⓒ公益財団法人ミモカ美術振興財団
6. 猪熊弦一郎 《自由》下絵 1951年 ⓒ公益財団法人ミモカ美術振興財団
7. 修復中の《自由》(部分) 撮影:木奥惠三(2025年6月)
8. 修復中の《自由》(部分) 撮影:木奥惠三(2025年6月)
9. 《自由》修復の様子 撮影:木奥惠三(2025年6月)
10. 《自由》修復の様子 撮影:木奥惠三(2025年6月)
11. SPREAD 《自由》の色彩の採集(1回目) 2024年 ⓒSPREAD
12. SPREAD 《UENO FREEDOM COLOR》 2024年 ⓒSPREAD
JR上野駅壁画《自由》修復記念式典の時
駅長の帽子をかぶった猪熊弦一郎 1984年
猪熊弦一郎(いのくまげんいちろう)
1902 香川県高松市生まれ。少年時代を香川県で過ごす。
1921 旧制丸亀中学校(現 香川県立丸亀高等学校)を卒業。
1922 東京美術学校(現 東京藝術大学)に進学、藤島武二教室で学ぶ。1926 帝国美術院第7回美術展覧会に初入選する。
1936 同世代の仲間と新制作派協会(現 新制作協会)を結成、以後発表の舞台とする。
1938 渡仏、パリにアトリエを構える(〜1940)。滞仏中アンリ・マティスに学ぶ。
1950 三越の包装紙「華ひらく」をデザインする。
1951 国鉄上野駅(現 JR東日本上野駅)の大壁画《自由》を制作。
1955 渡米、ニューヨークにアトリエを構える。
1975 ニューヨークのアトリエを閉じ、東京に戻る。冬はハワイで制作するようになる。
1984 上野駅開業百周年記念として《自由》が初めて修復される。
1989 丸亀市へ作品1000点を寄贈。
1991 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館が開館。
1993 逝去、90歳。
2002 上野駅の大規模改修にあわせ、《自由》が修復される(2回目)。
2025 上野駅グランドコンコースのリニューアルにあわせ、《自由》の修復が始まる(3回目)。
