猪熊弦一郎について

三越包装紙「華ひらく」型紙 1950年

「猪熊弦一郎博覧会」展示風景(2025年) 撮影:木奥惠三

「猪熊弦一郎博覧会」展示風景(2025年) 撮影:木奥惠三

猪熊弦一郎《スツール》 2025年 撮影:大峯達麿

猪熊弦一郎 JR上野駅中央改札壁画《自由》 1951年 撮影:木奥惠三

猪熊弦一郎 レグザムホール(香川県県民ホール)緞帳《太陽と月の住むところ》 1988年 撮影:木奥惠三

猪熊弦一郎 レグザムホール(香川県県民ホール)壁画《21世紀に贈るメッセージ》 1988年 撮影:木奥惠三

画像全て:©公益財団法人ミモカ美術振興財団

デザイン・パブリックアート

終戦後、猪熊は、ポスターや雑誌の表紙絵、挿絵、装丁などデザインの仕事を数多く手掛けました。そこには「生活造型」や「絵画は独占するものでなくより多くの人々を喜ばせ、みちびくもの、多くの人々のためになるべきもの」という考え方のもと、生活空間に「美」を提供したいという画家としての思いがあったと考えられます。
三越百貨店の顔ともいえる包装紙「華ひらく」は、1950 年にその年のクリスマス用にと依頼を受けて猪熊が制作したもので、赤い曲線のモチーフは、どんな形や大きさの箱でも美しく包めるようにと考え抜かれた配置となっています。好評を博したため定番となって、現在まで 70 年以上使われてきました。
また、香川県庁舎東館陶画《和敬清寂》や東京會舘本館のモザイク壁画《都市・窓》など、公共空間に「美」を提供するパブリックアートの制作も手がけました。東京會舘の当時の建物(2代目)は2015年に役目を終えましたが、猪熊の壁画は2019年にリオープンした3代目の建築に移設されています。
1951 年に猪熊が制作したJR上野駅中央改札にある大きな壁画《自由》も、数度の修復を受けながら現在も同じ場所で親しまれ続けています。

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