
杉本博司 アートの起源|歴史
2011年5月29日(日)-8月21日(日)
会期中無休
◎概要
杉本博司は写真というメディアを追究し、独自のコンセプトと最高の技術によって生み出した美しくも力強い表現で世界中の人々を魅了してきました。この深遠なる杉本芸術の全貌を明らかにすべく、一人のアーティストを1年間にわたって4つの連続する展覧会で紹介するという斬新なプロジェクト「杉本博司 アートの起源」を2010年11月より開催しています。
“今、読めない先を見るためには、振り返らなければならない時がきたのだ。”と杉本は言い、再び人間の想像力が発揮され、アートとして表現されるためにアートが今できることは、その起源へと遡り、さらに人間の意識の起源を辿ることではないかと考えます。本プロジェクトでは、科学・建築・歴史・宗教という4つのテーマのもと「アートの起源」へと迫ります。
第3回目となる本展では「歴史」を取りあげます。ネガ・ポジ方式を発明したウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットが残した紙ネガを杉本自身がプリントした《光子的素描》や、社会との関わりのなかで変化してきた衣服のうち20世紀の洋服を撮影し、近代とは何であったかを問いかける《スタイアライズド スカルプチャー》など、杉本の作品によってさまざまな歴史が繰り広げられます。圧倒的な現実感を持つ写真が提示する歴史を追ううちに、見る人は歴史と写真の関わりについて思いを巡らせ、さらに歴史とは何か、人類の発展にいかに寄与したかについても考えることとなるでしょう。
会期 |
2011年5月29日(日)-8月21日(日) *会期中無休 |
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開館時間 |
10:00-18:00(入館は17:30まで) |
主催 |
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団 |
助成 |
財団法人三菱UFJ信託地域文化財団 |
協力 |
公益財団法人小田原文化財団、ギャラリー小柳 |
出品協力 |
IZU PHOTO MUSEUM、公益財団法人京都服飾文化研究財団 |
料金 |
◎観覧料:一般 950円(760円) 大学生 650円(520円) ◎年間パスポート 2,500円 ◎前売券販売場所 |
1.《エリザベス女王1世》 1999年
2.《スタイアライズド スカルプチャー 008》 2007年
イヴ・サンローラン 1965 衣装所蔵 京都服飾文化研究財団
3.《光子的素描 015 タルボット家の住み込み家庭教師、アメリナ・ペティ女史と
考えられる人物、1840-1841頃》 2008年 IZU PHOTO MUSEUM蔵
4.《ペルミア紀》1992年
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