
杉本博司 アートの起源|科学
2010年11月21日(日)ー 2011年2月20日(日)
年末休館:12月25日ー31日
◎概要
杉本博司(1948-)は、ニューヨークを拠点に活動する現代美術家です。写真というメディアを追究し、独自のコンセプトと最高の技術によって生み出した美しくも力強い表現は、世界中の人々を魅了し続けてきました。この奥深い杉本芸術の全貌を探るため、一人の作家を一年間にわたり内容の異なる4つの展覧会で紹介するという、これまでにない大胆なプロジェクト「杉本博司 アートの起源」を開催いたします。
“今、読めない先を見るためには、振り返らなければならない時がきたのだ。”この時代にアートがなすべきはその起源を辿ること、それはとりもなおさず人間の意識の起源を辿ることだと杉本は考えます。なかでも「科学」「建築」「歴史」「宗教」の4つを意識の最も根源的なものとしてテーマに掲げました。
第1回目の本展は「科学」的精神に迫ります。人間は自然を畏れつつも近づき、解き明かそうとしてきました。杉本も、ファラデーやタルボット、ニュートンら先人の影響を受け、自ら入念な観測や実験を行い制作しています。そこにあらわされたイメージは、事象の根源に迫るとともに、原始的なダイナミズムをたたえています。人間の科学的好奇心そのものが凝縮されているとも言えるこれらの作品によって、見る人は身体の奥底に眠る自然への畏怖を呼び覚まされることとなるでしょう。
会期 |
2010年11月21日(日)-2011年2月20日(日) |
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開館時間 |
10:00-18:00(入館は17:30まで) |
主催 |
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、財団法人ミモカ美術振興財団 |
協力 |
財団法人小田原文化財団、ギャラリー小柳 |
料金 |
◎観覧料:一般 950円(760円)、大学生 650円(520円) ◎年間パスポート:2,500円 ◎前売チケット販売: ◎11月23日(火・祝)は開館記念日のため観覧無料 |
1.《偏光色 037》2010年 ポラロイド写真 ©Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi、無断転載禁止
2.《観念の形 006 負の定曲率曲面、回転面》2006年 アルミニウム、鏡 ©Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi、無断転載禁止
3.《放電場電飾005》2008年 ライトボックス、白黒フィルム ©Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi、無断転載禁止
4.《放電場 128》2009年 ゼラチン・シルバー・プリント ©Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi、無断転載禁止