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| きむらとしろうじんじん 「野点[のだて]― 焼立器飲茶美味窯付移動車」 |
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| 緑美しき5月、ミモカに【きむらとしろうじんじん】さん(陶芸家) がやってきました。 |
| 彼のひくリヤカーには、陶芸用楽焼き窯や絵付け用の道具がつまれ、 |
| そこで、素焼きのお茶碗に絵付けし焼いてもらったお茶碗で美味しいお茶をいただきました。 |
| これはまだ寒い頃、丸亀での「野点」にむけて、ご本人にお話をうかがったものです。 |
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| 1.野点をはじめたきっかけ |
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| 「ポンッ」と思いついたから、としか言いようがないんですよ。い |
| や、もちろん大学時代に陶芸を学んでいたこと、卒業後インディ |
| ペンデントのアートセンターの運営に参加していたこと、エイズ |
| に関するNGO[非政府組織]活動に参加していたこと、友人が非 |
| 営利のカフェの運営に参加していたこと、などなど数多くの前提 |
| があってのことなんですけど。 |
| それである日、友人と話してて、どんな話の流れかは忘れたけ |
| ど「それだったら、もうリヤカーに窯積んで公園行って、その場 |
| で焼いてしもたらええやんっ」って言った瞬間に「ピーン」と(笑)。で、あまりにも面白そうだっ |
| たから大急ぎで仕度して始めてみたら、思ってたよりさらに面白くてやめられなくなっちゃって |
| 現在に至る、という感じです。 |
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| 2.そのスタイル―こだわり |
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| キーワードは「誘発」だと思います。 |
| 絵付けをするお茶碗の形も、お抹茶の味も、リヤカーのデザイ |
| ンも、僕の格好も、すべてがお客さん達の「何か」を誘発するほ |
| ど、魅力的であったらいいなと思っています。見知らぬお客さん |
| 同士がいつの間にか、キャッキャ言いながら、楽しんでたり、お |
| 茶を飲みながらお茶碗の出来についてあれこれじっくり話した |
| り、眉間にしわを寄せて1人で絵付けに没頭してみたり、すべて |
| を含めているからこその野点です。 |
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| 3.野点に参加する際の心構えは? |
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| いや、特にないですよ。 |
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| お茶の作法も知らなくていいし、絵付けもやったことがなくても全然大丈夫。絶対めっちゃいい |
| のできますよ、いやほんまに(笑)。時間のない人はバタバタと参加してOK。のんびりできる |
| 人は、お茶でも飲みながら丸一日でも一緒に過ごしましょう。 |
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| 4.丸亀の印象は? |
| うどんが美味しい(あたりまえの感想ですみません)。どこのうど |
| ん屋さんでも老若男女で異常に盛り上がっているのに驚きまし |
| た。ソウルフードの力を感じました。あと、丸亀城内にある小さ |
| な小さな遊園地の味わいとかわいらしさにぐらっときました。そ |
| の遊園地でも野点をやる予定です!! |
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| 丸亀での「野点」、大盛況でした。ありがとうございました。 |
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