
杉本博司 アートの起源|建築
2011年3月2日(水)ー 5月15日(日)
会期中無休
◎概要
一年間にわたり一人のアーティストを4つの連続する展覧会によって紹介する、他に類を見ない画期的なプロジェクト「杉本博司 アートの起源」。2010年11月よりはじまったこのプロジェクトでは、独自のコンセプトと最高の技術から生み出された美しくも力強い杉本芸術が、科学・建築・歴史・宗教という根源的な4つのテーマから「アートの起源」へと収斂し、その全貌が明らかにされていきます。
初回の「科学」に続き第2回展となる本展は、写真を主軸としながらもさまざまな表現に取り組む杉本の活動のうち「建築」をテーマとして取り上げ、敢えて焦点距離を「無限の倍」にずらして撮影した〈建築〉シリーズのほか、インスタレーションや立体作品などによって構成されます。とりわけ当麻寺三重塔の古材と写真作品を用いたインスタレーション《反重力構造》や、建築の起源を炎の記憶にまで遡り、1本の蝋燭の炎が燃え尽きるまでを写し取った写真を蝋燭の灯りのもとで展示する〈陰翳礼賛〉シリーズなど、当館の建築空間を活かして展示される作品は本展の大きな見どころとなります。
杉本がいかに構造や空間を捉え作品へと昇華させてきたのか、本展はその手がかりを提示すると同時に、私たちにアートの起源、ひいては人間の意識の起源としての「建築」を問いかけるものとなることでしょう。
会期 |
2011年3月6日(日)-5月15日(日) |
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開館時間 |
10:00-18:00(入館は17:30まで) |
主催 |
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団 |
協力 |
財団法人小田原文化財団、ギャラリー小柳、国立国際美術館 |
料金 |
◎観覧料:一般 950円(760円)、大学生 650円(520円) ◎年間パスポート:2,500円 ◎前売チケット販売: |
1.《陰翳礼賛》1998年
2.《数学的形体:曲面0003》2004年 ディニ曲面:擬球をねじって得られる負の定曲率曲面*
3.《光の教会》1997年 (建築家:安藤忠雄)*
4.《反重力構造》2008年 「杉本博司 歴史の歴史」(金沢21世紀美術館、2008-09 年)での展示風景
*国立国際美術館蔵
all images ©Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi
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