「大竹伸朗展 網膜」関連プログラム

爆音再生ダブ平&ニューシャネル+JUKE/19.鑑賞会

2023年、富山県美術館で開催された大竹伸朗展において、無人遠隔操作バンド《ダブ平&ニューシャネル》*1 が展示されました。展示最終日には、《ダブ平&ニューシャネル》の演奏に、大竹が1970年代後半に結成した音ユニットJUKE/19. *2 のメンバーである遠山俊明氏が加わり、ライブが実現しました。

今回は、そのライブの音源をマスタリング収録した新作LPCD*3 のリリースを記念して、大竹、遠山氏、そして音楽評論家の湯浅学氏の3名をお招きし、新作LPCDの音源を〈網膜〉シリーズが一堂に会する3階展示室Cで大音量で再生しながら、ライブ当時の熱気や、作品制作にまつわる秘話、さらには新作に込められた思いを、お話しいただきます。


2023年富山県美術館《ダブ平&ニューシャネル》デモンストレーションの様子

日時

2025年11月1日(土)19:00-21:00

出演者

大竹伸朗(出品作家)
遠山俊明(JUKE/19.)
湯浅学(音楽評論家/音源監修)

会場

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 3階展示室C

定員

50名
10月1日(水)10:00よりPeatixにて販売開始
https://bakuonmimoca2025.peatix.com

※1人2枚まで購入可能、11月1日(土)18:30まで販売、売り切れ次第終了

料金(税込み)

■一般:2,500円
■小学生~高校生:1,000円 ※イベント当日は受付で学生証等の年齢のわかるものをご提示ください。
■ミモカフレンド会員:2,000円
■ふれんど中讃会員:割引価格
※本イベントは、大音量で音源を再生するため、未就学児のお子様のご参加はご遠慮いただいております。
※料金に展覧会の観覧料を含みます。開館時間中(10:00-18:00)に、展覧会をご覧になる場合は、美術館1階受付で、Peatixの本イベントチケット画面をご提示ください。

主催

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁

令和7年度日本博2.0事業(委託型)

*1《ダブ平&ニューシャネル》とは

「ダブ平」とは、1996年にデストロイ・オール・モンスターズの来日公演でパズル・パンクス(ヤマタカEYE+大竹伸朗)の共演が決まり、そのパフォーマンスに向けて制作した遠隔操作ギター/ギタリストの名称。その後、新生バンドメンバーに、廃棄品の按摩器モーターと組んだ改造ベース(ボブ)、ギア・モーターによる2ndギター(エイジ)、排水用噴射ポンプ+滑車と複数のマッサージ器と連動するドラムス(アダム)を加えた「ステージ一体型4人編成ロックバンド」としてパワーアップ。1999年に「時代の体温展」で《ダブ平&ニューシャネル》として登場以来、さらに無人遠隔操作メンバーを加えながら発展し、大竹音作品を代表する存在として知られています。

引用元:enban shop.“ダブ平&ニューシャネル+JUKE/19.「DUB-HEI & NEW CHANELL+JUKE/19. Live area. at TAD 2023. 9.18」”.
https://enban.cart.fc2.com/ca29/4910/p-r-s/

*2 JUKE/19.とは

1978年、大竹が武蔵野美術大学在学中に野本卓司と共に始めた音ユニットで、1980年に遠山俊明、太田陽子が加わりスタジオ録音やライブ活動を開始しました。同年12月、自主制作のファーストアルバム『JUKE/19.』を皮切りに、1982年までの2年間でシングル1枚、アルバム4枚を発表。楽曲には、制作の出発点となったジャズグループ・山下洋輔トリオの『モントルー・アフターグロウ』(1976)に触発された即興性と、ノイズやロック、パンクといったジャンルの要素がみられます。さらに、「音」そのものへの関心から、既成楽器だけでなくペンチや電動カミソリ、トタン板などのオブジェクトの使用も特徴として挙げられます。

参照:「8. テキスト+資料:Texts」『大竹伸朗展』(日本テレビ放送網、東京国立近代美術館、2022)pp.60-65

*3 ダブ平&ニューシャネル+JUKE/19.「DUB-HEI & NEW CHANELL+JUKE/19. Live area. at TAD 2023. 9.18」

2023年9月18日に富山県美術館で演奏された《ダブ平&ニューシャネル》のライブ音源を、LP3枚組、CD2枚組に収録しました。CD2枚組、LP3枚組を「円盤」(URLhttps://enban-rikuro.blogspot.com/)より発売予定です。当館ミュージアムショップでも販売します。

大竹伸朗(おおたけ しんろう)


大竹伸朗 Photo by Shimpei Yamagami

遠山俊明(とおやま としあき)

1978年から1982年にかけて大竹伸朗とともにバンド「JUKE/19」として活動。ギター、ベース、シンセサイザー、オルガン、ボーカルを務める。
2023年には富山県美術館で開催された《ダブ平&ニュー・シャネル+JUKE/19》のライブに参加し、自作の改造楽器で共演した。

湯浅学(ゆあさ まなぶ)

1957年1月神奈川県横浜市生まれ。音楽評論、ラジオ番組構成、バンド活動など。1982年、幻の名盤解放同盟を結成、自主制作の歌謡曲や歴史に埋もれた歌謡曲の発掘に勤しむ。それらを集め編集したCDを多数制作。1980年にJUKE/19.のファーストアルバムに衝撃を受けて以来、大竹伸朗を追っている。2023年にJUKE/19.の全レコード復刻を田口史人(円盤)と手掛けた。2025年、ダブ平&ニュー・シャネルのアルバム制作の音源監修を担当した。著書に『音楽が降りてくる』、『大音海』、『音山』、『あなのかなたに』、『ボブ・ディラン  ロックの精霊』他

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